R・Hさん
このたびは2度目の参加でしたが、とても充実した3泊4日でした。
受入していただいた農家さんでは、個人で稲作、野菜、花の稲づくり、産直市、大手のスーパーへの卸など、幅広く手がけていらっしゃいました。
特に野菜は20年くらい前から有機栽培をされていて、化学肥料のように、長期で収穫できなかったり害虫の被害を受けたりと苦労は多いけれど、「美味しいものをより買いやすい値段で提供しているんだ」という言葉が大変印象的でした。
栽培方法として肥料は、落ち葉を使用し、腐葉土を作られたり、ねずみや虫の駆除のために猫を放したりなど、とてもユニークだなと思いました。
有機や無農薬は手間がかかるけれど、その土地にあった土や環境を作ることで野菜本来の味になり、作物に負担をかけないというポリシーに大変共感しました。栄養士の勉強をしていく中で、とても参考になりました。
なぜなら、食べ物を扱う仕事に就こうとしている今、食べ物の成り立ちについて知ることが大事ではないかと常々感じていたからです。農家の皆さんのご苦労やチャレンジがあるからこそ、食を提供できるんだと改めて考えさせられました。
主な作業は種まき、稲の植替え、野菜の収穫、袋詰めなどを行ないました。さまざまな作業を体験することが出来ました。
毎年の気候が著しく変動しているため、予定通りにいかないことも多いそうですが、年間の流れを教わり、日々の管理をきちんと行なうことで、ロスを減らすと同時に規模をどのように拡大していくかなど、本当に農業というお仕事は奥が深いなと思いました。3泊4日という短い時間の中で教わることは限られていますが、引きつづきこのような事業が行なわれることを切に願っています。
希望としては体験実習のほかに、ワークショップや、分科会などがあるとより理解が深まるのではないかと思います。
たとえば、農業の現状や今後の展望、JAさんの組織事業についてなど。知識と体験で相互に積むことで、より一層の理解が深まると思いました。私も微力ながら食農の分野で関われたらと思います。